“インドへ行こう”
そう思い立ったものの、インドって怖い?汚い?臭い?騙される?多くの不安があるのではないかと思います。
潔癖症の私は特に衛生面がとても不安でした。
ここではインドは北から南まで約20都市を旅をし、現在インド在住の私から様々なインド情報をお伝えできたらと思います。
私の経験が少しでも役立つ情報になると幸いです(≧∀≦)
まずはじめに、1番大事なことですが。
インドへ入国する際は、必ずVISA(ビザ)が必要になります。
インドビザは少しややこしいです。例えば、観光で入国する場合も、観光ビザ、e-ツーリストビザ、アライバルビザ3つの選択肢があります。でもインドビザをややこしくしている1番の理由は、ビザの申請方法や条件がよく変更になるからです。
本当はインドへご旅行で来られる方へ、この上記に挙げた3つのビザの内容や取得方法など基本的なことからじっくりと解説をしたいところなのですが、今日はフライングをさせてください。ビザについては後々詳しく記事にしたいと思います。
今日はタイトルにもある通り、観光ビザの変更点と対応に焦点をあてた内容になります。ニーズは限りなく少ないとは思うのですが、このことについての情報がまったくなく、私のように困る人がこれから出てくることが予想されますのでご了承ください。
・東京でビザを申請する東日本および沖縄在住の方
観光ビザの取得
申請場所
インドの観光ビザは事前申請・取得となります。ここでは日本で申請する場合のことを書きます。
日本のインドビザの申請場所は二か所、東京と大阪にあります。ご自身の住まいによって申請場所が決まります。(←これが後ほど問題になります)
●東日本在住者:北海道、東北(青森、岩手、山形、宮城、秋田、福島)、関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川)、中部(新潟、富山、石川、福井、長野、岐阜、山梨、静岡、愛知)、沖縄→東京のインド大使館(Embassy of India)へ
●西日本在住者:近畿(滋賀、京都、兵庫、奈良、大阪、和歌山)、中国(鳥取、島根、岡山、広島、山口)、四国(徳島、愛媛、香川、高知)、九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島)、東海(三重)→大阪の在大阪インド総領事館(Consulate General of India,Osaka-Kobe)へ
日本で取得できる観光ビザ
●滞在可能日数:入国審査官判断
●有効期間:6ヶ月(有効期間内で上記滞在可能日数内の入国が何度でも可能)
インドビザは取得する国によって有効期間や条件が異なります。私は以前ネパールで申請をしたことがありますが、そのときは3ヶ月シングルというビザしかもらえませんでした。滞在可能日数が入国審査官判断という曖昧なことが書かれていたりするのも、納得という感じなのですが、日本で申請をすると特に問題なく“6ヶ月マルチプル”というビザがもらえるかと思います。
これは、申請から6ヶ月間の決められた期間内にインドへ何度入国してもOK(マルチプル)という種類のビザです。
上記の私のビザであれば、2017/08/10〜2018/02/09の6ヶ月間はビザが有効で、例えば、インド→ネパール→インド→スリランカ→インドというように近隣国も交えながら何度も出入りできて自由に旅が出来るというとっても使い勝手の良いビザです。
そして滞在可能日数は6ヶ月=180日間だったのです。
観光ビザの変更点
残念ながらこの観光ビザに新しく条件が追加されました。しかもなぜか今のところ東京でビザを取得した人だけです(涙)
ビザの下のところにこのような記載があります。
EACH STAY NOT TO EXCEED 90 DAYS=各滞在90日を超えないこと
私は以前も同じように東京で観光ビザを申請してきましたが、こんな条件が付いたことはなかったので知り合いに教えてもらうまでまったく気づいていなかったぐらいです。あとから私がビザの申請代行をお願いしている会社のHPを確認したらしっかりと※入国複数回可。ただし一回あたり90日以内。という注意書きがされていました。
以前はこう書かれていました。
延長や変更はできませんとは書かれていますが、1回の滞在は90日を超えないことなんていう条件はありません。
さて。困りました。私は180日間インドを出る予定がまったくありません。90日で1度インドを出るなんて、お金と時間のムダなのです。(少しどこかへ行きたい気持ちもありますが、今は旅封印中なので)
観光ビザの延長
困り果てている時に、なんとFRRO(Foreigner Regional Registration Office)という外国人登録窓口に申請をして滞在の延長を許可された人がいるという話を聞きました。FRROはさすがインドという感じで悪名高き役所と言われていて、そこに申請に行くのはあまり気が進まなかったのですが、それならば私も申請をしてみる価値はあると思いチャレンジをすることにしました。
延長できるかできないかは正直半信半疑でした。そのあと別の友人は延長は一切できないと言われて帰されたという話も聞いたので、お国柄、もしかしたら担当者次第で運かなと思いながら必要書類を揃えていざFRROへ。
結果、敗れました。
結論を言うと、90日を超えての延長は可能、ただし最長14日間までとのことでした。
例えばインド入国から95日目の帰国のフライトを購入してしまっていた人、例えばなにかの用事が入国から100日目にある人、14日以内の延長があればなんとかなるのに!という方はFRROで手続きをする価値があるということです。
滞在延長申請
※ここでいう延長は6ヶ月マルチプルビザの”1度の滞在が90日以内”から14日以内の滞在延長のことです。
▼必要書類
①アプリケーションフォーム(申請書)
申請はFRROのHPからできます。”exit permit”を選択し、必要事項を入力、プリントアウト。FRRO内に入力代行業者がおり150ルピーで代行してくれますが、アプリケーションフォームへの入力は申請の前日までに済ませなければいけなさそうです。私は手抜きをして当日代行の方にお願いしましたが、フォームの申請日が翌日の日付になっていて、明日来いと言われて結果翌日も行くことになってしまいました。Online Application Forms→こちら
②写真1枚(ビザサイズ)
FRROで写真を撮ってプリントアウトしてくれる人がいたので現地で入手可能
③パスポート
④パスポートの顔写真のページとビザのページのコピー各一部
⑤Cフォーム
滞在証明です。宿泊をしているホテルで出してもらうことができます。
⑥インド出国eチケット
▼申請場所(FRRO)
Foreigners Regional Registration Office
住所:East Block —VIII, Level -2, Sector -1, R.K. Puram, Adarsh Basti, RK Puram, New Delhi, Delhi 110066
アクセス:メトロイエローライン“AIIMS駅”or”Green Park駅”からリキシャで約10分、50ルピー程度。リキシャのドライバーさんにFRRO!と言えば伝わります。
受付:平日9:00-17:00
※できるだけ早く行くのがベストだと思います。私は初日11時半ぐらいに到着したら大勢の待ち人がいてとても混雑していました。翌日は9時半前ぐらいに到着して、割と早く書類を見てもらう順番がやってきました。
※私は14日間延長をしても意味がないので申請をせずに帰りました。ですので以下の点はご注意ください。
まとめ
長くなりましたが、今日お伝えしたかったことは以下の2点です。
・東京で観光ビザの申請を行った人には”一度の滞在が90日を超えないこと”という条件が付いたこと
・90日を超えての滞在延長は可能(そう)だが、最長14日間まで(のようだ)ということ
つまり、私のようにビザの有効期限まで180日間ずっとインドに滞在しようと思っていた人は、一度インドを出国してまた戻って来るということをしなければいけなくなりました。FRROの係の方も、ネパールでもどこでもいいから一度出国しなさいと言っていました。
同じく180日フルでインドに滞在しようと思っていた方や、途中出国の予定はあるけど入国から90日以降の予定を組んでいる方など注意が必要です。まずは取得したビザをしっかりと確認してください。
悲しいのはなぜか今のところ東京で申請をした人にしかその条件は付いていないということです。でも同じ日本で申請しているのにそこが違うというのはどう考えてもおかしいので、いずれ大阪にもその条件が付くのかもしれません。が、なにしろインドなので、もうすべてがわかりません笑
とにかく、最新情報をチェックして滞在日数には注意を払うことが大事だと思います。私の友人は観光ビザにこの条件が付いたことに気づかず90日を超える滞在をしてしまい、国境でオーバーステイの罰金と賄賂を支払いました。多額ではありませんが、罰金を支払えば済むという問題ではないので、皆さん気をつけましょう!!
※この情報はすべて2017年11月時点のものです 。
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