土地勘のない海外旅行先でタクシーに乗るというのはなかなか勇気が必要です。
私は、明らかにタクシーに乗った方がラクだろうという場面でも躊躇をするぐらい、以前は海外旅行先でタクシーを利用するのが好きではなかったです。
世界一周も含めて1人旅が多かった私にとっては、タクシーの中は “見ず知らずのドライバーさんと2人きりの密室” という感覚、しかもハンドルはドライバーさんに握られていますからね。果たしてそこは安全なのか、、、と疑問に思っていたからです。
でもそんな私の海外タクシー嫌いをタクシー配車アプリが変えてくれました。
今ではタクシー配車アプリが使える国であれば、どこの国に行ってもアプリを利用し、移動はひたすらタクシーアプリに頼ります。そのおかげで旅行が安心快適になっていることは間違いないです。
今回は、海外旅行で超超超使える激推しアプリとしてタクシー配車アプリをご紹介します!インドでも間違いなく活躍してくれるアプリ、必須アプリですので、ぜひご参考いただければと思います(≧∀≦)
タクシー配車アプリとは
文字通り、タクシーを配車できるアプリです。
Uber(ウーバー)
世界的には『Uber(ウーバー)』が1番有名でしょうか。
Uberはアメリカの企業が運営する配車アプリで、現在は世界70カ国・地域の450都市以上で展開しているそうです。(Wikipediaより)
日本では東京でしか利用できないと思っていましたが、かなり増えていました。今回は海外旅行先での利用がメインなのであまり詳しく書きませんが、日本では東京、横浜、大阪、神戸、京都、名古屋、福岡、仙台、広島、福島、淡路島、で利用できるようです。(もしかしたら今はもっと増えているかもしれませんが)
世界でUberが利用できるエリアは、北アメリカ、中南米、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア、オセアニア、と世界中を網羅されています。
Grab(グラブ)
Uberは世界中のエリアを網羅していますが、東南アジアは別です。東南アジア(シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、カンボジア)の国々ではGrabという配車アプリが利用できます。
Grabはシンガポールに拠点を置く企業が運営する配車アプリです。2018年3月、Uberが東南アジア事業をGrabに売却することを発表し、GrabがUberから引き継ぐかたちで運営しています。
タイ・バンコクは思った以上にドライバーさんが普通にメーターを使ってくれますし、わざと回り道をしたり変な料金請求をされることがないで、1人の時や夜の乗車以外はGrabは使わずに流しのタクシーを利用していましたが、先日訪れたベトナムでは、ハノイ、ダナンでGrabをフル活用しました。Uberと遜色なく快適に利用できます^ ^
タクシー配車アプリを使うメリット
今は日本でもタクシー配車アプリがいくつもあるようですが、私はその効力は海外旅行先でこそ最大限に発揮されると思っています。タクシー配車アプリを使うメリットはどんなところにあるのでしょう。
運賃交渉の必要がない
タクシーの料金はメーターで決まる日本では運賃交渉など存在しませんが、世界にはメーターなど存在しないタクシー、外国人観光客に対してメーターを使ってくれない(高額請求するため)タクシーが山ほどあります。そのため、乗る前に目的地を告げて運賃交渉をする必要があります。
ものの値段がすべて決まっている日本で育っている私たち日本人は”価格交渉”がとても苦手ですね。煩わしさやストレスを感じる人も多いでしょう。でもタクシー配車アプリは出発地と目的地を入力すると、その距離や車の混雑状況であらかじめ運賃が決まりますので、いちいち煩わしい運賃交渉をする必要がないのです。
ぼったくりのリスクがない
相場観のない旅行者はぼったくりの格好の餌食です。そもそもの設定運賃はもちろん”外国人価格”になるでしょうし、しっかり交渉したはずの運賃も、いざ支払いの時になったら違う料金を請求されたり、道が渋滞していたからプラス料金を払えと言われたり、、、色々なことが考えられます。が、タクシー配車アプリではあらかじめ運賃が決まっていますし、ドライバーさんは名前、車のナンバー、顔写真までアプリにしっかりと登録されています。また、アプリ上で乗客からの評価も入力されるで、基本的に変なことはできません。タクシードライバーとしての職を失うだけですので。
現地の言語が話せなくてもOK
インドのタクシードライバーさんはほぼ英語は通じません。ベトナムやタイのドライバーさんも同様でした。が、特に問題はありません。こちらが目的地やそこまでの道のりなどを説明する必要はなく、アプリに入力された目的地までGoogleナビが導いてくれます。
流しのタクシーに乗るより安い
これはもう明らかにそうですね。先ほども書いた通り、流しのタクシーが我々外国人を適正運賃で乗車させてくれないからです。でもタクシー配車アプリには”外国人運賃”は存在していませんからね!運賃交渉が必要な国においては配車アプリを利用する方が断然安いです。
女性1人でも安心して乗れる
私が海外旅行先で1人の時にタクシーに乗るのが大嫌いだったのは、タクシーという密室の中に見ず知らずのドライバーさんと2人きりになることが怖いと思っていたからです。でも、タクシー配車アプリは安心して利用をしています。先ほども書いた通り、ドライバーさんは”見ず知らずの人”ではなく、名前、車のナンバー、顔写真、電話番号までアプリに登録されているドライバーさんです。配車状況もGPSでしっかりと管理されているので安心して利用することができます。
タクシー配車アプリの利用方法
こんなにもメリットがあるのなら海外旅行先では特にタクシー配車アプリを利用したいものです。というか、もはや利用したもの勝ちです!
まずは渡航先でどのタクシー配車アプリが利用可能なのかを調べましょう。Uberは世界中かなりのエリアをカバーしていますが、先ほども書いた通り東南アジアであればGrabを利用、先日クウェートに行った時はUberは利用できず、Careemというアプリが利用可能でした。ドバイで設立された企業で、中東の11カ国で利用されているアプリのようです。
アプリをインストールする
まずはアプリをインストールしましょう。
▼Uber(ウーバー)
▼Grab
アプリの設定をする
アプリはインストールをしただでは利用できません。
どのアプリも電話番号認証が必要なので、必ず渡航前に設定を済ませましょう!設定は簡単で1分で済みます。
どのアプリも大抵 ①電話番号を入力→②SMSで認証番号を受け取る→③その番号を入力する、これで設定が完了します。
▼TOP画面で電話番号を入力します。Facebook、Googleアカウントも利用できます。
※タイで購入した携帯電話のためタイ語ですみません( ̄▽ ̄;)
▼すぐに登録した電話番号宛にSMSが届きます。その承認番号を入力しましょう。
▼Grabは名前とEメールアドレスの入力が必須です。海外旅行先で利用をするので、名前はローマ字で入力しましょう。皆さんは通常でしたら英語で表示をされると思いますが、入力が完了しましたら右上の「次へ」らしきところをクリックしましょう笑
これで設定完了です!
アプリを利用する
基本的には、
①降車場所指定する
②乗車場所を指定する
③乗り物を選択する
順序は多少違いますが、どのアプリも基本的にはシンプルにこの流れでOKです。
▼降車場所を指定する
アプリを起動し、まずは行き先を指定します。ブルーのところがGPSで判明した現在地です。目的地は名称がわかっていれば入力を、わからない場合は地図上にピンで指定することもできます。
▼乗り物を選択する
行き先を指定すると乗り物と運賃が表示されます。
スクロールをすると色々な乗り物が出てくるのでその中から選択しましょう。
出てくる乗り物は国によって違うと思います。インドは、バイク、オートリキシャ、車(シェア)、車(普通車)、車(ちょっといい普通車)、車(大型車)、他が出てきます。
・Pool→タクシーの相乗りです。行き先の近い人同士が自動で配車されます。配車された人のピックアップやドロップで多少遠回りをするので所要時間が長くなる場合がありますが、その分お得な運賃で乗車ができます。時間があって運賃を抑えたい方にオススメです。2名まではPoolを選択できます。
・Uber Go→一般的なタクシー、普通車です。(4人乗り)
・Premier→UberGOよりもちょっといい車です。(4人乗り)
・オート→オートリキシャがある国でしか表示されないかと思いますが、インドではオートリキシャも選択可能です。(3人乗り)
・Uber MOTO→バイクタクシーです。(1人乗り)
・UberXL→大きな車です。荷物の多い方もこちらを選択された方がいいかと思います。(6人乗り)
・Hire Go&UberGO→利用をしたことがないのですが、レンタカーのようですね。(4人乗り)
1番利用頻度が高いのはUberGOかなと思います。一般的なタクシーです。時間があって運賃を抑えたい、かつ2人までの人はPoolでもいいかもしれません。オートリキシャでもいいかな、という方、バイクでもいいかなという方はそれぞれ選択してみてくださいね!5人以上のグループ、荷物がかなり多い方はUberXLを選択してください!
▼乗車場所を指定する
おおよその乗車場所はGPSが拾ってくれますが、正確ではない場合もあるのでしっかりと確認をしましょう。
もしも乗車場所が違った場合は名称を入力するか、地図上でピンを差しましょう!
降車場所、乗り物、乗車場所を確認したら配車を確定します。配車を確定すると近くにいるドライバーさんを自動で検索してくれます。
配車が確定されると、車の位置と乗車場所までの所要時間、ドライバーさんの名前、車種、車のナンバー、ドライバーさんの評価、ドライバーさんの乗車経験回数が表示されます。
無事ドライバーさんと合流をして乗車が完了したら目的地に到着するのを待つだけです!
もしも何らかの理由で配車された車をキャンセルしたい場合はキャンセルすることも可能です。ドライバーさんの情報が表示されているところをスクロールしてください。赤字のキャンセルをクリックしましょう。
キャンセル料は配車されてすぐであれば基本的には請求されることはないと思います。もしもキャンセル料が発生したとしても、それがこちらの都合ではなくドライバーさんが乗車場所に来てくれない、合流がうまくいかなかったなどキャンセルを余儀なくされた場合は、キャンセル料の払い戻し請求もできます。
キャンセル料が発生しているかどうかは「乗車情報」から確認できます。
▼Uberの便利な機能
①配車予約ができる
あらかじめ配車が確定している場合は配車予約が可能です。車&時計マークをクリックしましょう。
日時、乗車場所、降車場所を設定すれば配車予約は完了です。時間は5分単位で指定可能で、指定した時間から10分以内がお迎え予定時間となります。(例)15:15を指定→15:15〜15:25がお迎え予定時間
②長距離配車サービスも利用できる
※これはインドで最近新しく開始されたサービスで、他の国に長距離配車サービスがあるかどうかはわかりません。
インドは現時点(2019/06)では、デリー→アグラ、デリー→ジャイプール、デリー→チャンディーガルの利用が可能なようです。
利用方法は通常の利用と同じです。目的地にAgra(アグラ)、Jaipur(ジャイプール)などと入力するだけです。私は1度ジャイプール→デリーで利用をしましたが、とても快適でした。最初に表示された料金に確かTAXをプラスした料金を支払いました。
③問題はすべてと言っていいほどUberが解決してくれる
問題というのは、だいたいは乗車料金なのかなと思いますが、ドライバーさんのマナーが悪かった、タクシーの中に忘れ物をしたなどという時もすべてUberに調査を依頼することができます。
左上のハンバーガーをクリックしましょう。
乗車情報をクリックしましょう。クリックするとこれまでの乗車履歴が表示されますので、問題があった乗車を選択しましょう。
どんな問題があったのかを選択しましょう。
稀に最初にアプリで表示された料金以上の請求を受ける場合があります。可能性として多いのは故意ではないにしても遠回りをされてしまって走行距離に対する追加料金が加算される、渋滞をしていて時間に対する追加料金を加算されるなどです。
もしもそれが不当な請求だと思ったら「料金または手数料の再調査を依頼したい」からUberに調査を依頼することができます。
私は何度も調査を依頼したことがありますが、その対応はいつも迅速で放置されたことは今まで1度もありません。対応が神すぎです^ ^
④カード決済が可能
Unerも他の配車アプリもカード払いが可能です。インドでは特にドライバーさんがお釣りを持っていないということが結構な頻度であるので、クレジットカードを登録しておくと便利です。お支払いのところから登録が可能です。
インドで利用できる配車アプリ
インド旅行で大変なのは市内の移動手段です。ツアーでいらっしゃる方、終日ドライバーやガイドを依頼される方はまったく問題ありませんが、個人旅行の方の市内の移動は色々と煩わしいことが多いかと思います。
メトロや列車やバスは運賃があらかじめ決まっているのでほぼ問題はありませんが、それ以外の以下の乗り物は厄介です。すべて乗る前に料金の交渉が必要だからです。そして多くの場合ぼったくられます。インドに住んで2年半になる私ですら、というかむしろインド人も別の都市に行ったらぼったくられるそうなので笑
でも、インドでもタクシー配車アプリが利用出来るので問題ありません。
現在インドで利用できるタクシー配車アプリはUber(ウーバー)とOla Cabs(オラキャブス)です。(2019/06時点)
Uberは先ほどご紹介した通りですが、Ola Cabs(オラキャブス)はインド・バンガロールに拠点を置くANIテクノロジーズというという会社が運営するタクシー配車アプリです。現在インド国内110都市とオーストラリアでサービス提供をしているようです。(※Wikipediaより)
Ola Cabsはインドの会社なのでインドがメイン、なんと110都市を網羅しているようです。それに対してUberが利用できる都市は以下の36都市です。
アーメダバード、アウランガーバード、アジュメール、アムリトサル、インドール、ヴァドーダラー、ヴィシャカパトナム、ヴィジャヤワーダ、ウダイプル、カラチ、ゴウハティ、コーチ、コインバトール、コッタヤム、コラム、コルカタ、ジャイプール、ジョードプル、スラト、チェンナイ、チャンディーガル、ティルバナンタプーラム、デリー首都圏、ナーグプル、ナーシク、ハイデラバード、バンガロール、プネー、ブバネシュワル、ボーパール、ポンデシェリ、マイソール、マンガロール、ムンバイ、ラクナウ、ルディヤーナー(2019/06時点、Uber HPより)
観光でいらっしゃる方が多いエリアで言うと、首都デリーはもちろんのこと、北インドですとコルカタやジャイプール、ジョードプルはUberが使えます。タージマハルがあるアグラに行かれる方も多いと思いますが、アグラはOla Cabsしか使えません。南インドですと、ムンバイ、バンガロール、チェンナイなどもUberが使えますね!
Ola Cabsもインストール・設定する
インドの様々な場所を訪れる予定の方は、Uberが利用できないエリアもあるのでOla Cabsもインストールしておくといいでしょう。
▼登録電話番号を入力しましょう。
電話番号はアプリを利用するための設定に必要なだけで、現地でその番号が利用できるかどうかはそれほど問題ではありません。1度電話番号認証をすれば渡航先でアプリが利用できますので、登録は日本の携帯番号で大丈夫です。
▼登録携帯番号のSMSに承認番号が送られてきますので、その番号を入力しましょう。
▼名前をローマ字で入力しましょう。その下にEメールアドレスを入力するところがありますが、Ola Cabsは必須ではないのでスルーをしても大丈夫です。
これで設定完了です!簡単ですね!
インドでタクシー配車アプリを利用するメリット
ぼったくりが多いインドでは特に、タクシー配車アプリを使うメリットしかありません笑
・運賃交渉の煩わしさから解放される。(観光客は間違いなくぼったくられます)
・どこに連れて行かれるかわからない不安定過ぎる状況を回避できる。(悪いドライバーさんにあたるとこちらの目的地ではなくドライバーさんの目的地に連れて行かれることがあります)
Uber or Ola Cabs どちらを利用すべきか
私は完全にUber派なので、もうUberだけ使っていればいいです!と言いたいのですが、真面目に書きます。私がUber派なのはただ単に使いやすさからです。おそらく使い慣れているからというのが大きいと思います。
Ola Cabsのドライバーさんはアプリ上でその区間の運賃が確定しているにも関わらず運賃交渉をしてきたり、目的地を知った途端キャンセルされたりした経験が何度かあるので、私はあまり好きではないのですが。もちろん場所や時間帯にもよると思います。
でも基本的にはどちらを利用しても問題ないかと思います。Ola Cabsの利用方法もUberとほぼ同じです。配車された時にOTP番号が表示され、乗車した時にその番号をドライバーさんに伝える必要があるという違いぐらいでしょうか。
●UberとOla Cabs 両方検索をして運賃の安い方にする(同じ区間でも運賃が違います)
●UberとOla Cabs 両方検索をして、早くピックアップしてもらえそうな車がある方にする(近くにそのアプリを登録している車があるかどうかはその時次第です)
どちらも検索してみて良さそうに乗るというのがいいかもしれませんね^ ^
【重要】海外でタクシー配車アプリを利用するための準備!
ここまで読んでくださった方は、タクシー配車アプリが土地勘のない海外旅行先でどれほど活躍してくれるか十分にご理解いただけたかと思います^ ^
タクシー配車アプリは海外旅行に出発する前にしっかり準備をしてくださいね!
①渡航先で使える配車アプリをインストールする
②アプリを利用可能な状態にする
インストールをしただけで準備完了ではないですよ!重要なのは“②アプリを利用可能な状態にする”ことです。
私が今まで利用したことがあるのはUber、Grab、Ola Cabsの3つですが、先ほども書いた通りどのアプリも登録に電話番号が必須でした。電話番号を登録するとその番号宛にSMSで承認番号が届いて、それを入力して初めて利用が可能になります。
つまり、渡航先でアプリを利用しようとしても電話番号を登録していない場合利用ができません。でも、その場で日本の電話番号を登録したところでSMSに承認番号が届かないので登録電話番号が承認されず、結局アプリが利用できないということになってしまいます。
海外旅行先でSIMカードを購入して現地の電話番号を持てるのなら旅行先でも登録は可能ですが、事前にしておくのがベストだと思います。1度承認されると、その番号がどこの国のどこの番号であろうと利用できますので^ ^