海外でインターネットを利用する方法は、
1、フリーWi-Fiに接続する
2、海外で使えるポケットWi-Fiを日本でレンタル・持参する
3、現地でSIMカードを購入する
と、3つあります。
私が世界一周をスタートした2013年11月頃、日本ではまだSIMフリーの携帯電話は全然普及しておらず、私自身もSIMフリーの携帯電話を持っていなかったので、世界一周はずっとWi-Fi接続に頼ってインターネットを利用していました。ポケットWi-Fiのレンタルは高額で長期旅行者には現実的じゃなかったですし。
ただ、やっとという感じですが現在は日本でも格安SIMの普及や携帯キャリアのSIMロック解除が可能になったおかげで、SIMフリー、またはSIMロック解除可能な携帯電話を所持する人が増え、それによって海外旅行先でSIMカードを購入するという選択をする人が増えたと思います。
そこでこの記事では“3、現地でSIMカードを購入する”のインドVerについて書きます。
インドの携帯キャリアは数社ありますが、
1、Airtel(エアテル)
2、vodafone(ボーダフォン)
この2社がツートップです。最近では“Jio(ジオ)”という会社もシェアを伸ばしてきていますが、旅行で来られる方も駐在さんのように長期で滞在される方も一旦はこの2社のどちらかを選んでおけば問題ないかと思います。
ちなみに私は2016年秋にインドへ移住をした際に友人に頼りっきりで購入してもらったSIMが“idea(アイデア)”という当時業界3番手のキャリアのSIMで、まわりに使っている人が全然いない感と、モーレツに気になる感はないけど若干インターネットの遅さが気になるなと思っていて、気づけば3Gだったという、、、笑
そんなideaのSIMを今でも問題なく愛用していますが、最近エアテルのSIMも追加で購入しました。やっぱり今時3Gはないかなと思いまして…( ̄▽ ̄;)
ideaは料金プランは1番安いですし、昨年vodafoneと合併をしてシェアはAirtelを抜いてナンバーワンとなりましたが、あえて選ぶ必要はないかなと思います。
目次
SIMカードの購入場所
インドでSIMカードが購入できる場所は、
1、空港
2、市内の携帯ショップ
3、市内の携帯代理店
4、街中の小さな商店
です。
1→4の順で購入の難易度が上がると思ってください。
日本でもそうですが、どこの国でもだいたい空港に携帯キャリアのカウンターがあって、SIMカードを購入することができます。到着時に空港でSIMカードを購入するというのが旅行者には一般的でしょう。インドのすべての空港にあるかどうかは未確認ですが、主要空港にはおそらくあるかと思います。
空港で購入することのできるSIMカードはその国を訪れた旅行者向けのSIMカードですので、通常のSIMカードとは違うプランが設定されていて、“ツーリストSIM”と呼ばれたりもします。
私が思う空港でツーリストSIMカードを購入することのメリットは以下2点、
・空港からすぐにインターネットを利用することが可能
・スタッフが外国人の対応に慣れている(スムーズに契約ができる)
デメリットは
・通常のSIMより割高
ということかなと思います。
私は今はSIMフリーの携帯電話を使用していますが、どの国に行ってもだいたい空港ではSIMは購入せず、ホテルまではどうにかたどり着いてチェックインをした後に街中でSIMカードを購入します。その方がお得だからです。
ただし、インドのSIMカードは購入後すぐに使用できるわけではありません。使用できるようになるまで数時間〜半日程度かかります。それからアクティベートをしてやっと携帯電話が利用できるようになります。(アクティベート方法は後述します)
つまり、インドの場合は
・空港からすぐにインターネットを利用することが可能
というメリットはありません。
ただ、空港カウンターは旅行者の対応に慣れていますし、1番スムーズにSIMカードを購入できるのかなとは思います。と言っても、携帯ショップや代理店のスタッフは英語が話せますし、申込・購入に必要なものや手続き自体はまったく同じなので、時間のある方、ご自身で携帯ショップや代理店を探して出向くことができる方は、そちらで購入された方がお得だと思います。
もしもインド到着後すぐにインターネットを利用したい!という方は、ポケットWi-Fiよりも断然安く、空港でツーリスト向けのSIMカードを購入するのとほとんど変わらない料金で購入できる『アジア周遊 プリペイド SIMカード Sim2Fly』をオススメします。
SIMカードの購入に必要なもの
・パスポート
・顔写真(デリー空港では必要ないみたいです/他の空港は未確認)
※申込用紙に写真を張る枠がありますが、それほどサイズにこだわらなくても大丈夫かなと思います。私はテキトーにその時持っていたサイズの写真を持って行って枠より大きかったですが何も言われませんでした。
・宿泊先の住所(申込用紙に記入する欄があります)
・SIMフリーの携帯電話
注意!!SIMロック解除をしなければいけない携帯電話をお持ちの方は日本で解除してくるのを忘れずに!インドに来てからでも可能ですが、余計な時間と手間がかかります。SIMフリーの携帯を持っているだけでは利用できませんのでご注意ください!
空港でSIMカードを購入する
空港で購入できるSIMの料金プランは一択です。
※滞在日数が1ヶ月を超える人は有効期限の長いプランが選択できるかもしれません)
料金 | 999Rs(約1,700円)※SIMカード込み |
データ通信 | 1.4GB/日 |
国内通話 | 無制限 |
国際通話 | 20分 |
SMS | 100件/日 |
有効期限 | 28日間 |
インドでもホテルではだいたいどこでもWi-Fiが使えますし、1週間程度の旅行ならこんなにモリモリいらないよ〜!と思いますが、これがミニマムのプランですので諦めてください笑
それでも日本からポケットWi-Fiを持参するよりは遥かにコストがかかりません。
空港でのSIMカードの購入はスムーズかと思います。プランを選ぶ必要もなく、パスポートを渡してお金を支払う、ぐらいと思っていて大丈夫です。数時間後にアクティベートができるようになると伝えられます。アクティベートは少し頑張らないといけませんが、その方法は後述しますのでご安心ください!
▼デリー:インディラ・ガンディー国際空港でSIMカードを購入できる場所【ターミナル3】
デリー空港に入っているキャリアはAirtelだけです。荷物を受け取り出口を出たらちょうど正面あたりにカウンターがありますので見つけやすいと思います。スタッフはいつ行ってもたいがい無愛想ですが、外のインド人はとってもフレンドリーで優しいのでここは我慢しましょう笑
アクティベートはSIMカードを購入した州でなければできないという情報を入手しました。未確認ですが、その可能性が高いと思われます。SIMカードを購入してアクティベートをする前にすぐに別の州へ移動をされるという方は念のため購入時に確認された方がいいかと思います!
市内でSIMカードを購入する
SIMカードはある程度の規模の街であれば小さな商店も含めそこら中で購入できると思います。ただ、購入時のスムーズさやアクティベートの不具合などがあった場合などを考えると携帯キャリアのショップで直接購入するのが1番かなと思います。あとはご自身の旅行スキルや英語スキルで選択ください。
購入方法
1、申込用紙を記入する。
→自分の名前、父親の名前、インドの住所(ホテル可)、日本の住所を記入したらあとは親切なお兄さんがサクサク進めてくれました。
2、パスポートを渡す。(顔写真のページとビザページのコピーを取られます)
3、顔写真を渡す。
4、プランを決めて料金を支払う。
これが済んだらすぐにSIMカードをもらえます。
そのあとアクティベートの方法の説明をしてもらって終了。私は3〜4時間でアクティベートできると言われましたが、これは人によって様々ですので半日ぐらいかかる人もいます。これがインドSIMの不便なところですね(^_^;)
アクティベートの方法
SIMカードの購入をして数時間経過したらケータイを再起動しましょう。再度電源を入れて購入したSIMの社名がケータイ上部の電波のところに表示されていればアクティベートの準備ができたということです。SIMカードを購入した時にもらった控えを用意しましょう。
1、59059に電話をかける。(Airtel/vodafone同じ番号)
2、言語を選択する。(1→ヒンディー語/2→英語)
3、パスポートの下四桁の番号を入力する。
4、生年月日の西暦四桁を入力する。
5、最後にガイダンスが流れるので1を入力する。
これで終了です。
英語が苦手な方、何度してもアクティベートがうまくできないという人は、どこかのショップに持っていくか、ホテルのスタッフなど親切な人にお願いをして代わりにやってもらえばいいと思います。
アクティベートはSIMカードを購入した州でなければできないという情報を入手しました。未確認ですが、その可能性が高いと思われます。SIMカードを購入してアクティベートをする前にすぐに別の州へ移動をされるという方は念のため購入時に確認された方がいいかと思います!
Airtel/vodafoneの料金プラン
先にインドの携帯キャリアの2トップをお伝えしました。そしてこれからその2社の代表的な料金プランを2つずつ紹介しますが、ご覧いただいたらすぐにわかる通り2社とも料金や条件はほぼ同じです。ですので、エリア的にAirtelが強いとかvodafoneが強いとかがない限りはどちらを選んでもいいのかなと私は思います。
Airtel(エアテル)
【28日間プラン】
料金 | 229Rs(約390円)※SIMカード込み |
データ通信 | 1.4GB/日 |
国内通話 | 無制限 |
SMS | 100件/日 |
有効期限 | 28日間 |
これは空港で購入することができるSIMカードをとおそらく同じものです。それを空港で購入するというだけで999Rs、約4倍の料金になるのです。空港ですぐに使えるならまだメリットはありますが、、、頑張って市内で購入してみてもいいと思いますよ!
【84日間プラン】
料金 | 495Rs(約840円)※SIMカード込み |
データ通信 | 1.4GB/日 |
国内通話 | 無制限 |
SMS | 100件/日 |
有効期限 | 84日間 |
長期滞在される方はこのプランでしょうか。さらに長期で滞在をされる方はリチャージのタイミングで365日間という選択も可能です。ちなみに365日プランは1日1GB/国内通話無制限/SMS1日100件で1,699Rs(約2,900円)!
vodafone(ボーダフォン)
【28日間プラン】
料金 | 229Rs(390円)※SIMカード込み |
データ通信 | 1.4GB/日 |
国内通話 | 無制限 |
SMS | 100件/日 |
有効期限 | 28日間 |
【84日間プラン】
料金 | 495Rs(約840円)※SIMカード込み |
データ通信 | 1.4GB/日 |
国内通話 | 無制限 |
SMS | 100件/日 |
有効期限 | 84日間 |
ご覧の通り全く同じ料金プランです。どちらを選ぶかは好みでしょうか(^_^;)
また、2社とも上記で紹介したプラン以外に1日2GB/3GBまで使えるプランもありますので、1日のデータ通信制限を増やしたい方はそちらを選択されてもいいかもしれません。
その他SIMカードに関すること
SIMの有効期限
仕事で1年に何度かインドを訪れるという方などは特に、インドのSIMカードの有効期限が気になるところではないでしょうか。せっかく購入したSIMカードはインドに戻ってきた時に再び利用できるのでしょうか。
答えはビザの有効期間次第です。
どうやらSIMの有効期限はビザに結びついているようです。
つまり、SIMカードを購入した時のビザの有効期間が終了したらそのSIMカードも使えなくなるということです。言い換えると、再訪時も最初にSIMカードを購入した時と同じビザで入国しているのならばSIMカードはリチャージをすればそのまま使えるいうことです。
つい先日eツーリストビザの有効期間が365日間となったことから、今後1年間に同じビザで何度もインド入国をするという方が増えると思うので、その期間内であればビザを買い直す必要がないのでラッキーですね!
【朗報】インド『eツーリストビザ』大幅改善!ビザ有効期間60日間から365日間へ!